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子どもの食物アレルギーを予防する方法

2020.02.05
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INTRODUCTION

卵や乳製品、小麦などが引き金となって起こる「食物アレルギー」。小さなお子様のいるご家庭では心配になりますね。今回は食物アレルギーを予防するために出来ることや離乳食開始時期、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎との関係についてまとめてみましたので、乳幼児を育児されている方はぜひ参考にしてみてください。

離乳食は「早い」「遅い」どっちがベスト?

消化管は異物に対して過剰に反応しないようにできていますが、小さい子どもは消化管が未発達です。そのため食物アレルギーを起こしやすく、患者の大部分が0~1歳児とされています。

以前までは「離乳食をできるだけ遅く開始すると食物アレルギーになりにくい」といわれていましたが、最近発表された研究結果から「離乳食開始が遅すぎるとかえってアレルギーをまねく」との認識に変わりつつあります。

保護者の方は「結局どっちがいいの?」と疑問に思うでしょうが、離乳食開始時期を極端に早めたり遅くしたりするのは避けた方が良いでしょう。厚生労働省では離乳食開始は5~6か月が目安です。0~1歳で最も多い原因食品は卵ですが、離乳初期から卵黄(固ゆで)の摂取がすすめられています。

厄介なことに、食物アレルギーの原因は離乳食だけではありません。皮膚経由で侵入した食品成分が原因になることも多いですし、睡眠不足やかぜなどの感染症で身体が疲れているときはアレルギーが起こりやすくなります。

離乳食の開始時期はあくまでひとつの要素なのであまりこだわらず、スキンケアやお部屋・衣類の清潔、生活リズムをととのえるといった工夫をしていきましょう。

予防のために出来ること

食物アレルギーは、食物に含まれる成分を「敵」とみなして免疫細胞が攻撃することによって起こります。食品成分が侵入するのは「口から」または「皮膚から」です。

皮膚経由で食品成分が入ってくると「敵」とみなされやすくなります。

そのため乳幼児期はスキンケアに注意しましょう。夏場でも保湿剤を使い、冬場など皮膚が乾燥しやすい場合は1日に数回保湿しましょう。汗をかいたらこまめに洗い流すようにしましょう。衣類を着させすぎず、背中が湿っていたら着替えをしましょう。

アトピー性皮膚炎の場合は症状をおさえるためにダニなどのハウスダスト、ペットのフケなどを減らすようにします。マットや家具のリネンは洗えるものを選び、しっかりと乾燥させましょう。ときにはコインランドリーなどの大型乾燥機を利用するのも有効です。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係

アトピー性皮膚炎の子どもが食物アレルギーである場合、皮膚などに症状が出ていても見逃されやすいことがあります。しかし、乳児期のアトピー性皮膚炎患児の50%が食物アレルギーと関係があるといわれています。

適切に皮膚を洗浄・保湿したりステロイド外用薬治療を続けたりしても症状が悪化、またはなかなか治まらない場合は、食物アレルギー検査を検討したほうが良いでしょう。生後3か月以内に湿疹がある場合は特に要注意です。

アトピー性皮膚炎の場合は、はじめての卵の摂取が遅いほど卵アレルギーを発症しやすくなることが分かっています。「心配だから」という理由で除去したくなる保護者の方は少なくないと思いますが、医師の指導のもとで生後6か月頃には卵黄を微量摂取しておくことがすすめられています。

ちなみに年齢とともに関係性はうすくなり、6歳以降のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーはほぼ無関係になっていきます。

まとめ

あらゆる予防をしていても、体質その他の要素によって食物アレルギーが引き起こされることがあります。もしアレルギーになってもご自分を責めずに、出来ることからすすめていきましょう。小学校入学前までに9割が治るといわれています。医療機関や窓口、周りの協力を得ながら、お子様の「食べることは楽しい」という気持ちを育んでいきましょう。

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