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災害に備える!食品ストックの工夫

いつ来るか分からない災害に備えて準備しておきたい「非常食」。しかし、災害を経験することはそうそうあるものではないので、「数ある食品から何をどう選べばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。今回はそんな非常食の選び方に焦点を当てて解説します。

災害時に「食」の面で困ることは?

突然の災害時に想定される、食に関する困りごとを挙げていきます。

①食事が口に合わない

災害に遭えば精神的に落ち込み、さらに避難所生活のストレスや睡眠不足のため食欲が低下しがちです。そんな中で食べ慣れない非常食を口にしても、なかなか喉を通るものではありません。「非常時なのに食べ物に文句なんて言えない」とストレスを溜め込み、さらに悪循環に陥ることも。また幼いお子さんの場合はなかなか非常食を食べてくれず、保護者が困ってしまうシーンもあるようです。

②喉が渇きやすい

非常食は、乾燥したものや味付けの濃いものが多い傾向にあります。保存性を高めるために仕方のないことなのですが、乾パンやクラッカーばかりだと当然喉が渇きます。味の濃い缶詰類も同様です。

③余った非常食の処理に困る

大きいサイズの非常食を用意してしまうと、食べきれず処理に困る場合があります。特に電気が復旧していなければ冷蔵庫に保存もできないので、腐敗してしまいます。通常のようにゴミ収集車が回ってくれる保証もありません。避難所生活でカップ麺の残り汁を捨てる場所がなく、喉が渇くと分かっていても飲みきるしかなかったというケースもあったようです。

④野菜やたんぱく質などの栄養が偏る

非常食として出回っている商品は炭水化物をメインとするものが多いので、野菜やたんぱく質が不足しがちです。短期であればともかく、非常食を食いつなぐ生活が長期に亘ると便秘や免疫低下といった体調不良の原因になります。

非常食を選ぶポイントは?

上記のような困りごとを解決するために、非常食をどう選んだら良いのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

①普段から食べ慣れたものを備蓄

非常食として販売されているものにこだわらず、普段から食べ慣れた好みの味のものを備蓄しておきましょう。備蓄用のケースを準備して、食べたら補充する「ローリングストック」がおすすめです。ローリングストックは食品を定期的に消費するので「いつの間にか賞味期限が切れていた」という心配が少ないというメリットがあります。また、賞味期限を迎えた非常食は食べられず廃棄されることもありますが、そうしたムダを抑えることもできます。また日常生活の中で食べているものであれば、調理方法に迷うことも無くなります。何より通常時の生活と同じ「お気に入り」の食品を食べられるのは、大切な心の栄養になります。非常食にも5~20年もの長期保存が可能というメリットがあるので、ローリングストック食品と適度に組み合わせるのが理想的です。

②飲料水は多めに確保

飲料水としては1人1日3リットル×3日分の水が必要と言われています。1人なら9リットル、4人家族なら36リットルです。「普段の生活で水分をそんなに取らないのでは?」と疑問に思うかもしれません。しかし、日常生活では食品から身体に必要な水分を無意識に補給しているのです。新鮮な野菜や果物、汁物といった水分の多い食品は、災害時でも口にできるとは限りません。また非常食は水を必要とするものも多く、調理用の水を確保しておかなければなりません。非常食の特徴として「喉が渇きやすい」というのも前述した通りなので、水分はしっかり備えておきましょう。災害時用の5年・10年保存がきく飲料水はもちろん、ミネラルウォーターをローリングストックしても良いでしょう。ウォーターサーバーを使っているご家庭の場合、タンクがそのまま備蓄水として活用できます。また、携帯しやすい500ml程度のペットボトルが数本あると持ち出し用に便利です。

③食べきれるサイズを用意する

コンパクトなサイズのものを準備し、食べ残しや腐敗を防ぎましょう。家族分で丁度いいサイズを用意しても、災害時には帰宅困難といったトラブルで全員が家に帰れない場合もあります。1人で丁度良いサイズであれば食べ残さず消費でき、取り皿も不要です。また、カップ麺は汁の出ない焼きそばがおすすめです。ゆで汁なら比較的捨てやすいですし、スープ用のお湯として使うのも良いでしょう。

④乾物や缶詰を活用する

災害時に不足しがちな食物繊維やビタミン、たんぱく質を補う食品を用意しておきましょう。カットわかめや切り干し大根といった昔ながらの乾物、サバやしぐれ煮などの魚・肉の缶詰のほか、フルーツやコーンの缶詰もそのまま食べられて水分補給にもなるのでおすすめです。ビタミン補給に缶入りの野菜ジュースがあると重宝します。家族の好みに合うものを準備しておくと安心です。

まとめ

食べ物はただ飢えをしのげれば良いというものではありません。長期にわたる避難生活では、栄養バランスの偏りが病気の原因になることもあります。また、普段から食べ慣れた好物が気持ちを支えてくれることもあるでしょう。これから復旧しようという場面で身体を壊すことのないよう、今一度非常食について見直してみてはいかがでしょうか。