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糖質制限のメリットとデメリット

高いダイエット効果があるとして人気の糖質制限。しかし、炭水化物を抜いて本当に大丈夫なの?と不安になる方も多いのではないでしょうか。今回は糖質制限のメリットとデメリットについてまとめてみましたので、チャレンジしようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

糖質制限とは?

糖質というのは、大まかに炭水化物と同義としてとらえても問題ありません。詳しく言えば糖質+食物繊維=炭水化物ということになるのですが、食品に含まれる食物繊維の量はそう多くはありません。
つまり、炭水化物を控えた食事をするのが糖質制限ダイエット。具体的には、ご飯やパン、めん類といった主食を抜いた食事を摂り続けるダイエット法です。いも類やかぼちゃなど糖質の多い根菜類や菓子類、果物も同時に制限することが多いようです。
ひとくちに糖質制限といっても色々なやり方が存在し、加工品や調味料に含まれる糖質まで厳しく制限するものや、主食・菓子類だけ除去するもの、主食は抜かないがその量を制限するものなどがあります。

糖質制限のメリット

どうして糖質制限が流行したのかというと、「ダイエット効果が目に見えて分かりやすい」という点が挙げられるでしょう。主食や菓子類を抜けば、短期間でみるみる体重が減るので効果を実感しやすいという特徴があります。

また、「ダイエット方法がシンプル」というのも嬉しい点です。通常のダイエットのような「毎日20分以上の運動をして、主食は決まった量で、肉は60g程度で、全体のカロリーは500kcalで…」といった細かい計算や面倒さがなく、ただ主食をなくしてしまえばいいので非常に理解しやすい方法です。

やり方を記憶しておく手間も省けるので、思い立ったらすぐ実践しやすいメリットもあります。短期間だけ糖質制限ダイエットをして、また太ってきたなと感じたら再開するという方もいらっしゃるでしょう。余計なお金もかかりませんし、煩雑な知識が必要ないのが魅力といえるでしょう。

糖質制限のデメリット

ただし、糖質を抜くことでのデメリットも考慮しなければなりません。
糖質制限ダイエットでは糖質を抜いた分、たんぱく質や脂質を多く摂取します。ここで気になってくるのが肝臓の負担です。

肝臓はたんぱく質を分解する過程で発生するアンモニアを無害化する働きがありますが、アンモニアの量が多ければ多いほど肝臓の負担は増します。また、コレステロールや中性脂肪をコントロールするのも肝臓の仕事なので、肝臓にとってはダブルパンチの大きな負担になってしまいます。

特にメタボリックシンドロームや脂肪肝を指摘されてダイエットを試みようという方には、糖質制限は不向きです。さらに現状を悪化させる結果になるかもしれません。

また、糖質制限ダイエットではそのメリットとして「たんぱく質を制限しないので筋肉を減らさずダイエットできる」と謳うものがありますが、これも注意したいところです。

糖質の摂取が少なすぎると、使うエネルギーを確保するために筋肉が分解されてしまいます。もしくは、せっかく摂ったたんぱく質が消費されてしまいます。たんぱく質は食べた分だけ筋肉合成に使われるわけではないので、こうした謳い文句には注意が必要です。

糖質制限で問題視されるケトアシドーシスは、ケトン体過多で身体が酸性に傾き意識障害や昏睡に陥る非常に危険な状態です。健康な方の場合には簡単にケトアシドーシスになるとは考えにくいですが、身体に負担をかけることには変わりありません。糖尿病または糖尿病の疑いのある方は特に糖質制限には慎重になるべきです。

ただし、糖質が過剰にならないようにバランスよく制限する、つまり主食を抜くのではなく減らすという方法は健康的かつ有効なダイエット方法だと言えるでしょう。

極端な糖質制限ダイエットはリバウンドが多いという側面もあるので、あまり極端な方法に偏らず、身体に負担の少ないダイエット方法を選ぶようにしましょう。

まとめ

糖質制限ダイエットには賛否両論ありますが、短期的に効果があってもリバウンドしやすく身体に負担をかけてしまうダイエット法は長期的にみてデメリットが大きいと言えます。どうしても試みる場合は、「主食をなくす」ではなく「減らす」方向で考えてみましょう。