スーパーやドラッグストアで目にすることの多い特定保健用食品、いわゆるトクホ。なんとなく身体に効きそうなイメージがあるものの、実際に使ってみてもいまいち効果が分からないという声も。実は同じような有効成分でも違いがあり、摂取する人の状態や得たい効果によって使い分けが必要なのです。今回は「お腹の調子を整えるトクホ」に注目して、使い方や注意点を解説していきます。
目次
特定保健用食品とは?
「トクホと健康食品、何が違うの?」と疑問に思う方が多いのですが、その最大の違いは「科学的な根拠があるかどうか」です。
特定保健用食品は、その有効性や安全性を証明するデータを示す必要があります。審査は個別に行われ、消費者庁によって認可を受けたもののみ特定保健用食品としての取り扱いが許可されます。
俗に健康食品と呼ばれるものには、この証明の義務がありません。つまり国から有効性のお墨付きを受けたものが「特定保健用食品」になります。
ただし、使い方次第では満足な効果が得られない場合があるので、自分の状態に合ったものを選ぶのがひとつのポイントになります。
「お腹の調子を整えたい方」向けのトクホを選ぶポイント
お腹の調子を整えたい方のためのトクホは、①オリゴ糖を含むもの、②乳酸菌類を含むもの、③食物繊維類を含むものと大きく3種類に分かれます。
お通じ+メタボ対策なら水溶性食物繊維
お通じ改善とともにメタボ対策をするなら水溶性食物繊維を含むトクホがおすすめです。水溶性食物繊維には血糖値の上昇を抑える働きやコレステロール吸着作用があるので、メタボリックシンドロームの予防改善効果も期待できます。
- ポリデキストロース
- 難消化性デキストリン
- グアーガム分解物
- 寒天由来の食物繊維
- 低分子アルギン酸ナトリウム など
摂取のタイミングとしては食事と一緒に摂るのが効果的です。水溶性食物繊維は刺激が少ないので、消化器の手術後で十分な野菜の摂取ができない場合の代用としても利用できます。ただし、炭酸飲料など刺激になるものや脂質が多いものは避けましょう。
食事量が少ない方なら不溶性食物繊維
不溶性の食物繊維は便のかさを増やすので、食事制限や小食などによる便秘の方におすすめです。
- 小麦ふすま
- 小麦外皮由来の食物繊維
サイリウム種皮由来の食物繊維は水溶性および不溶性食物繊維が混合していて、便通改善の他コレステロールバランスを改善してくれます。ただし多量に摂ると鉄分などのミネラル吸収を妨げてしまうことがあるので、貧血ぎみの方は注意が必要です。
ストレスが多く生活が不規則なら乳酸菌
乳酸菌を含むトクホは、お通じ改善とともに腸内環境を改善してくれます。
- カゼイ菌NY1301株
- L.カゼイ菌SBR1202株
- L.カゼイシロタ株
- ラクトバチルスGG株
- ビフィドバクテリウム
- ロンガムBB536
- Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038株 とStreptococcus salivarius subsp. thermophilus 1131株
- B.ブレーベヤクルト株
- Bifidobacterium lactis FK120
- Bifidobacterium lactis LKM512
- ガゼリ菌SP株とビフィズス菌SP株
腸内環境を正常化すると免疫力強化やストレス軽減効果があるため、風邪をひきやすい方や生活リズムが不規則な方におすすめです。
骨密度や虫歯が気になる方にはオリゴ糖
オリゴ糖はビフィズス菌など善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれる働きがあります。便通改善の他に、血糖値抑制やカルシウム吸収効果があります。血糖値が気になる方や閉経後の女性におすすめです。また、虫歯になりにくいのでお子様がいるご家庭にもメリットがあります。
- フラクトオリゴ糖
- 乳果オリゴ糖
- ガラクトオリゴ糖
- キシロオリゴ糖
- 大豆オリゴ糖
- イソマルトオリゴ糖
- ラフィノース
- ラクチュロース
オリゴ糖にはアトピー改善効果もあるといわれ、中でも効果が高いのはラフィノースです。
オリゴ糖は乳酸菌や食物繊維と一緒に摂ると、さらに効果が高まります。
まとめ
お腹の調子を整えてくれるトクホの中でも、食物繊維タイプはメタボ対策をしたい方、乳酸菌タイプはストレス過多や不規則な生活の方、オリゴ糖タイプは虫歯やアトピーが気になるお子様、血糖値が気になる方、閉経後の女性におすすめです。欲しい効果に合ったものを選び、まずは1~2か月からスタートしてみましょう。