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つらい口内炎のときの食事法とは?

老若男女問わず悩む方が多い口内炎。食べ物や飲み物が沁みて、食事の時間さえ負担という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は口内炎ができてしまったときの食事の注意点と、予防の方法について解説していきたいと思います。

口内炎が痛むときの食事は?

口内炎があるときは、熱いもの、塩辛いもの、酸っぱいもの、辛いもの、炭酸飲料といった刺激のあるものは避けましょう。

ごぼうやれんこんなどの硬いものは、口内炎のない場合であれば噛む回数が増えて健康によい食材なのですが、口内炎のある方にとってはつらい食事時間が長くなる上に患部を傷める原因になってしまいます。

塩辛いもの

漬物、干物、塩漬け、ポテトチップスやせんべいなどのお菓子類

酸っぱいもの

みかんやレモンなどの柑橘類、酢、トマト、キウイなど酸味の強い野菜やフルーツ

辛いもの

唐辛子、マスタード、わさび、こしょうなどの香辛料

メロンはさほど酸味はありませんが、ククミシンというたんぱく質分解酵素を含んでいるので強く沁みることがあります。

「アルコール消毒」ということでお酒を無理して飲む方がいますが、もちろんこれは良くありません。一般的なお酒は消毒に必要なアルコール濃度を満たしていませんし、いたずらに刺激すると余計に治りづらくなります。「はちみつを塗ると治る」という民間療法を耳にすることがありますが、市販のはちみつの殺菌作用は強くはなく、はちみつの糖分がかえって口の中の雑菌を繁殖させてしまうことになり、これもおすすめできません。口内炎があるときは、刺激が少なく食べやすいものがおすすめです。やわらかくて、噛む回数が少なくても消化がよいもの、うす味で刺激のないもの、水分を多く含むものが良いでしょう。

具体例

うどん、おかゆや軟らかめのご飯、うす味でやわらかい煮物、煮魚、鶏ひき肉のお団子、スープなどの汁物

パンは水分が少ないので、噛むときに痛む場合があります。この場合はスープや牛乳に浸して食べると良いでしょう。

とろみのついたものは噛む回数が少なくてものどを通りやすいのでおすすめです。あんかけやポタージュスープにすると飲み込みがよくなり、食事の負担を減らせます。

口内炎を予防するには

①ビタミン、ミネラルの摂取

口内炎の原因はさまざまですが、ビタミンやミネラルが不足していると出来やすくなります。口内炎予防に効果的なのは、たんぱく質の代謝にかかわるビタミンB群や、細胞分裂に必要な亜鉛が挙げられます。
以下にそれぞれの栄養素を多く含む食品を挙げるので、参考にしてみてください。

ビタミンB群

豚肉、レバー類、まぐろなど赤身魚、さんまなど青魚、ほうれん草など濃い緑の野菜類

亜鉛

牡蠣などの貝類、うなぎ、牛肉、レバー、納豆、高野豆腐、切り干し大根

また、免疫系が弱っていると感染症を引き起こし、その結果口内炎を招く場合があります。予防するにはビタミンA、C、Eといった免疫を強化してくれるビタミンや、乳酸菌などの摂取をこころがけましょう。

②口の中を清潔に保つ

口内炎があるとつい歯みがきがおっくうになりますが、口の中に雑菌が多いと治りが遅くなったり、新たな口内炎の原因になったりします。歯みがき剤がしみてしまう場合は、水だけでブラッシングするのがおすすめです。歯ブラシがあたって痛い部分は、ガーゼなどでふき取るように汚れを取り除きましょう。また、マウスウォッシュも雑菌の繁殖を抑えるには有効です。ただしアルコールを含むものは刺激になるので、アルコールフリーのものを選ぶようにしましょう。

③休息をとる

睡眠不足やストレスが引き金となって口内炎が出来ることも少なくありません。しっかり休息をとって、免疫力を高めるようにしましょう。免疫低下やビタミン不足が原因の場合は、口内炎はいわば身体のイエローカード。身体の不調に耳を傾けるチャンスでもあるので、疲れているときは無理せず休みましょう。

まとめ

ひとくちに口内炎といっても、その原因は様々です。お子様がかかりやすい手足口病でも口内炎ができてしまうので、痛むあいだは食べやすいメニューを作ってあげましょう。慢性的な口内炎に悩んでいる場合は、ビタミンやミネラル摂取の他に、知らず知らず疲労がたまっていないかチェックしてみましょう。