食欲が落ち、食物をまずく感じる様になり、さらに、施設や病院での、薄味で、食べたいものが提供されない食事。しかし、高齢や病態に合った多数の方へ、食事を提供しなければならない為、どうしても味気ない食事になってしまうのが現実です。病気がある場合は除き、高齢者の食事摂取量の減少は、避けられないものでありますが、そんな方でも比較的食べられるものをご紹介致します。決して、手作りなどの難しいものではなく、市販で簡単に手に入り、塩分が高かったり、なんとなく体に悪いかもと思い、避けていたものがほとんどです。しかし、食が細くなった今、食事の補助として、おやつとして、少し位食べても良いのです。食べられるものを提供してあげて下さい。これがきっかけとなり、食事量が増えた方もいらっしゃいますよ。

インスタントラーメン

どこか懐かしい味なのか、お椀一杯のインスタントラーメンは、特に美味しく感じる様です。オススメは、チキンラーメンと、出前一丁です。

アイスクリーム

定番のバニラがいちばん食べやすい様です。

そうめん

ネギだけ入れたそうめんは、ラーメン同様、お椀一杯を2回程がちょうど良いようです。

小さなお好み焼き

キャベツとツナ缶や鶏ひき肉が入っていれば十分。何が美味しいって、お好み焼きソースが食欲をそそるのです。

あんぱん

ヤマザキの薄皮つぶあんぱんです。
喉に詰まりやすく危険な菓子パンですが、パン生地が薄いため、比較的、しっとりとしていて飲み込みやすく、人気の定番です。

おわりに

目立った病気もなく、食欲が落ちてきている方でも、上記のものは好んで食べられるが多い様です。とは言っても、人それぞれですので、試してみても拒否される方もいるでしょう。規則正しい食事を摂る事が、もちろん一番良いのですが、高齢に伴い、今まで通りにいかない事がでてくるのは当然です。
高齢者の体重や栄養状態は、一週間で大きく低下する場合もあります。食事摂取量の減少が3～4日続く時は、味のはっきりしたものや、冷たいものなどの嗜好品であれば、食べられる事が多い為、それらを試してみて下さい。可能であれば、同時に、市販の高栄養のドリンク等を摂取されると良いでしょう。細めに食べて、少しでも栄養を摂り、そして、3食にこだわらず、食べたいものを食べられる元気な生活に戻られる事を望んでいます。