冬になると、冷え症でなかなか寝つけないという方も多いのではないでしょうか?冷え性は女性に多いといわれますが、男性でも深刻な冷えに悩む人が少なくありません。 今回はつらい冷え性の改善に役立つ食事法をご紹介していきましょう。
筋力アップして冷え性を改善
冷え性の原因のひとつに、「筋力の不足」があります。熱を生み出す筋肉が少なければ少ないほど、身体を温めにくくなってしまいます。
筋力をつけるためには運動が不可欠ですが、ただ身体を動かすだけでは筋肉はつきません。良質のたんぱく質を適度に摂る必要があります。
良質のたんぱく質とは、アミノ酸バランスが整ったたんぱく質のこと。いくらたんぱく質量が多くても、構成する各アミノ酸の量がアンバランスだと身体の中で上手く利用することができません。
肉や魚、卵など動物性たんぱく質は、植物性たんぱく質と比べてアミノ酸バランスが優れています。また、植物性たんぱく質の中でも大豆や大豆製品は良質のたんぱく質なので、豆腐や納豆、厚揚げなど積極的に食べると良いでしょう。
胃腸が丈夫でなく量を食べられない方は、間食で補いましょう。効率よくたんぱく質を摂れる栄養補助食品やプロテインは、ドラッグストアやスーパーでも簡単に手に入るようになりました。こうしたものを試してみるのもひとつの手段となります。
エネルギーを熱に変える体質に
熱を生み出すときには、ビタミンやミネラルが必要になります。特にビタミンB群は代謝に関わるものが多く、積極的に摂りたい栄養素です。
ビタミンB群を多く含む食品
豚肉、レバー、かつお、まぐろ、納豆、青菜、ナッツ類
ビタミンB群を豊富に摂ると、食べたもののエネルギーが効率よく熱に変わるので、脂肪として蓄積されにくくなり、ダイエット効果も期待できます。
ただし甘いものの摂りすぎや飲酒、喫煙は、ビタミン類の無駄遣いになってしまうので注意しましょう。
血流を良くするのもポイント
筋肉が生み出した熱を全身に運ぶのが血液です。血流を良くするには、血管を健康に保つ必要があります。
動脈硬化を予防して血液をサラサラにしてくれる青魚(さば、さんま、いわしなど)や海藻類、ビタミンCやビタミンEを多く含む野菜は血流改善に効果的。
また、朝食を抜いてしまうと血流が悪くなってしまうので、毎朝できるだけ食べるように習慣づけましょう。
こまめに水分を取るのも忘れずに。温かい飲み物がおすすめですが、中でも紅茶やココアは持続的に身体を温める効果があるとされています。紅茶にはちみつや生姜を加えてみるのも良いでしょう。
逆に、コーヒーなどカフェインを多く含む飲み物は血管を収縮して身体を冷やしてしまう性質が。たくさん飲むという方は、ノンカフェインコーヒーを試してみても良いでしょう。
まとめ
冷え性を改善するには、毎日20分以上の運動と食事のバランスを見直してみるのがおすすめです。身体が温まり血流が改善されることで、肩こりの軽減も期待できますよ。