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歯の健康を保つためのトクホ、使い方や注意点を解説

2020.04.04
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INTRODUCTION

歯の健康を損なってしまうと、治療に多くの時間や費用を費やしたり、歯を失って食べる喜びを存分に味わえなかったりとデメリットが多いものです。いつまでもキレイな歯を保つために、各種の特定保健用食品が開発されています。それぞれの特徴と注意点について解説していきます。

虫歯のメカニズム

虫歯菌は砂糖などの糖類をエサにして、不溶性グルカンを形成します。これが歯垢となって、「虫歯菌の巣」のような役割をします。

歯垢に棲みついた虫歯菌が糖類を利用して酸を放出します。歯の表面がpH5.5~5.7を下回ると、脱灰といってカルシウムやリン酸が溶け出し、虫歯を形成してしまいます。

虫歯には口腔内の環境が深く関わっています。ミュータンス菌などの虫歯菌に好都合なのは以下のような環境です。

  • 砂糖をはじめとする糖類の存在
  • 食事から歯みがきまでの間隔が長い
  • みがき残しが多い
  • 唾液が少ない
  • 虫歯菌の量

つまり、これらの条件を取り除けば虫歯リスク低下につながります。

歯の健康を保つためのトクホには、虫歯菌が栄養源にしにくい糖類や虫歯菌の増殖を抑える食品、歯の石灰化を促進するものなどに分かれます。思い当たるリスクに応じて選ぶのがポイントです。

トクホに含まれる成分の効用

歯の健康を保つためのトクホは、その働きによって以下の4つに分けられます。

特定保健用食品(トクホ)の説明はこちら

①虫歯の栄養源になりにくい食品

  • パラチノース
  • 還元パラチノース
  • マルチトール
  • エリスリトール
  • キシリトール

虫歯菌は砂糖だけでなく、でんぷんが分解されてできるブドウ糖や果物に含まれる果糖も栄養源にします。虫歯が利用できない甘味料を使うと、虫歯菌の酸産生を低下させ、虫歯予防に役立ちます。これらの甘味料は血糖値を上げにくいという特徴もあります。

1日3食の食事だけなら唾液の働きでそれほど虫歯にはなりにくいといわれています。しかし、間食をすると唾液による再石灰化が追い付かず、虫歯を形成しやすくなります。間食の多い方には虫歯菌が利用しにくい甘味料がおすすめです。

ただし、一度に多く摂取するとお腹がゆるくなることがあります。また、キシリトールやエリスリトールはまれにアレルギー反応を示す場合があります。身体に合わない場合は摂取を控えましょう。

②虫歯菌の増殖を抑える食品

  • 茶ポリフェノール

ミュータンスレンサ菌の増殖を抑えて不溶性グルカンの形成を防止します。

他にも抗菌・消臭・抗酸化作用や、コレステロール吸収阻害・血圧上昇抑制といったメタボ対策にも期待される成分です。

緑茶から抽出される成分なので、副作用の心配が少ないのも利点です。

③歯の再石灰化を促進する食品

  • CPP-ACP
  • リン酸水素カルシウム
  • フノラン(フクロノリ抽出物)
  • リン酸オリゴ糖カルシウム

上記の成分は歯の再石灰化を促進し、脱灰された歯の表面を修復してくれます。

加齢とともに唾液が少なくなってきた方には特におすすめです。歯みがきと併せて利用することで効果を発揮します。

CPP-ACPは牛乳から作られるので、牛乳アレルギーの場合は摂取を控えましょう。

④歯ぐきを健康に保つ食品

  • ユーカリ抽出物

虫歯菌の増殖抑制や不溶性グルカン形成の阻害のほか、歯周病菌の増殖抑制に働きます。

歯ぐきの腫れや出血、歯ぐきが下がって歯の露出が増えているといった症状が気になる方におすすめです。

まとめ

人間の基本は食べること。「食」には歯の健康が欠かせません。食べる喜びをいつまでも保つために、歯みがきや定期健診に加えてトクホの利用を習慣づけてみてはいかがでしょうか。

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