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血圧が高めの方のためのトクホ、使い方や注意点を解説

2020.04.03
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INTRODUCTION

高血圧と診断される方は4300万人を超え、日本人が最も多く罹患する生活習慣病といわれています。スーパーやドラッグストアでは血圧が高めの方のための特定保健用食品(トクホ)が販売されていますが、それぞれ含まれる成分によって効き方や注意点が異なります。血圧を下げるだけではなくミネラル吸収や二日酔いに効果のあるトクホもあるので、ここでは血圧を下げるトクホについてプラスアルファを踏まえながらご紹介します。

血圧が高めの方とは

健康診断で以下のいずれかに当てはまる場合は、高血圧と診断されます。

  • 収縮期血圧 140mmHG
  • 拡張期血圧 90mmHg

また、正常域ではあるが注意すべき値(正常高値血圧)は以下となります。

  • 収縮期血圧 130~139mmHg
  • 拡張期血圧 85~89mmHg

血圧を下げるためには、生活習慣の改善が有効です。

1日6g以下の減塩、野菜や果物の積極的な摂取、体重の適正化、運動習慣を身につける、アルコールを控える、禁煙などです。必要に応じて降圧薬を処方されることもあります。

トクホに含まれる成分の効用

血圧が高めの方のためのトクホとしては、以下の成分を含むものがあります。

特定保健用食品(トクホ)の説明はこちら

  • カゼインドデカペプチド
  • バリルチロシンを含むサーディンペプチド
  • かつお節オリゴペプチド
  • ラクトトリペプチド(VPP、IPP)
  • 杜仲茶配合体(ゲニポシド酸)
  • γ-アミノ酪酸(GABA)

ペプチド系はACEを阻害

ペプチド系のトクホ(カゼインドデカペプチド、バリルチロシンを含むサーディンペプチド、かつお節オリゴペプチド、ラクトトリペプチド)は血圧を上昇させるACEの働きを阻害する働きがあります。高血圧の治療に用いられるACE阻害薬を服用している場合は、利用を避けた方が良いでしょう。

また、ACE阻害薬と同様に空咳などの副作用が現れる場合があります。COPDやぜんそくなど、呼吸器疾患のある方は注意しましょう。

高カリウム血症にも注意が必要で、カリウム製剤やカリウム保持性利尿薬、腎機能の低下を指摘されている方、高齢の方は摂取するにあたってかかりつけ医師や薬剤師に相談しましょう。妊娠高血圧に使用したい場合も、医師の指示をあおぐ必要があります。

サーディンペプチドは血管拡張効果があり、冷え性、高脂血症、糖尿病、カルシウムや鉄分などのミネラル吸収をサポートする働きがあるといわれています。

杜仲茶配合体は二日酔い防止にも

副交感神経を刺激することで血管を広げ、血圧を下げる効果があります。空腹時に利用すると効果が高いので、休憩時の水分補給におすすめです。

コレステロールの上昇を抑え、コラーゲン代謝やアルコール分解を促進する働きがあるので、脂質異常症の方や閉経後の女性の健康サポート、二日酔い予防にも利用できます。注意点としてはカリウムを含んでいるため、心疾患や腎疾患でカリウム制限を受けている場合は摂取を控えた方が良いでしょう。

ストレス過多にはγ-アミノ酸(GABA)

γ-アミノ酸は血管を収縮させるノルアドレナリンの働きを抑制し、血圧を下げる働きがあります。ストレスを緩和して睡眠の質を高める効果があり、多忙な方や夜なかなか寝付けない方におすすめです。多量に摂取しても効果が増強されるわけではないので、摂取量はそれぞれの食品表示を参考にしましょう。

まとめ

血圧が高くても自覚症状がない場合がほとんどですが、高血圧が長期にわたると血管を傷つけて脳出血や心筋梗塞の原因となります。高血圧と診断されたら早めの対処が有効ですが、そのサポートとしてトクホを取り入れてみるのもおすすめです。

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