
INTRODUCTION
肌状態は日焼け止めや化粧水などのケアの他に、毎日の食事でも左右されています。紫外線や乾燥などの日々の肌ダメージをリセットして内側から輝くためには、どのような食生活を送れば良いのでしょうか。
老廃物をしっかり排出する
美肌のためには、まず身体の中の老廃物を押し出すことが重要です。その基本となるのが水分です。人体のおよそ60%が水で構成され、栄養素や老廃物は水を介して移動を繰り返しています。水分が不足すると身体のすみずみまで必要なものが届かなくなる上に、老廃物をためこみやすい身体になってしまいます。
水は一度にたっぷり飲むのも良いのですが、時間をあけてこまめに飲むのがおすすめです。いつも冷たいものを飲んだり食べたりしていると血流が悪くなって老廃物をうまく排出しにくくなってしまうので、常温または温かいものを飲むようにしましょう。利尿作用のあるカフェインやアルコールはほどほどに控えます。
また、腸内の老廃物をしっかり排出するには根菜や豆、いも類、海藻類、葉野菜に豊富に含まれる食物繊維やレジスタントスターチを積極的に摂りましょう。レジスタントスターチは食物繊維に似た働きをする成分で、難消化性でんぷんとも呼ばれます。
ビタミンA、C、Eやポリフェノール類も活性酸素を無毒化してくれます。ビタミンは加熱すると壊れるといわれますが、ビタミンの損失は加熱よりも茹でたり水にさらしたりして水分中に流れ出てしまうところにあります。野菜を茹でる場合は、スープなど汁ごと摂れるものにすると良いでしょう。サラダをつくる場合は水にさらすのを短時間にします。
全身の解毒を司る肝臓を健やかに保つことも、美肌の秘訣です。アルコールの飲みすぎはもちろんのこと、暴飲暴食や不規則な食事時間は肝臓にとってダメージになります。食事時間と量は一定に保つようにしましょう。極端な糖質制限やダイエットも肝臓を酷使することになり、解毒作用を下げてしまいます。炭水化物・たんぱく質・脂質はバランスを考えて摂りましょう。
お肌の代謝を助ける栄養素
老廃物を除去したら、今度はお肌が生まれ変わるために必要な栄養素を補給してあげましょう。
お肌を作るのはたんぱく質、そしてビタミンやミネラル類です。たんぱく質はお肌の水分量を左右するコラーゲンを生成するのに不可欠なので、過不足なく摂るようにしましょう。たんぱく質を摂るには肉や魚、卵、大豆製品が代表的です。
中でもいわしやさばなどの青背魚はEPAが豊富に含まれていますが、このEPAは抗炎症作用があるので肌荒れにもおすすめです。
ビタミンは、たんぱく質の代謝に関わるビタミンB群を特に意識して摂りましょう。皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。ビタミンB群は豚肉やささみ、レバー、赤身魚や青背魚、ほうれん草など緑黄色野菜に豊富です。
スーパーフードは効果がある?
食べ物の効果というのは基本的には一過性のもので、食べ続けなければなかなか期待した効果は得られません。またスーパーフードは特定のお店でしか購入できない場合が多い上に高価なので、持続して摂取するには不向きともいえます。
とはいえ流行のスーパーフードは美肌を保つモチベーションをアップさせる効果があるので、無理のない範囲で取り入れてみても良いでしょう。
まとめ
美肌を保つには身体が本来持っている老廃物を排出するための機能を生かすことが重要です。老廃物を排出したら、たんぱく質やビタミン類でしっかり補給しましょう。日々の肌ダメージをリセットすれば、はつらつとした魅力を保つことができますよ。